2025年2月8日
私は、東吉野村に七福神の村(寺)を作りたく、七福神を彫り続けており、今回布袋さんの登場となりました
像高80㎝、楠材で金彩薄彩色です
布袋さんは、中国唐の末期に実在した禅僧です(生年不詳~917年没す)
寺に住むわけでなく、処々放浪していました
半裸で大きな太鼓腹を突き出し、手にした袋から財を出し与えてくれました
彼は死ぬ直前、こんなことを言いました
「自分は弥勒菩薩の分身であり時代をこえてその時代時代に現れる」
実際、布袋さんがこの世を去った直後から、各地で布袋さんを見かけた人々がおり、布袋さんは弥勒菩薩だったのだとのうわさが広まりました
ところで、弥勒菩薩とはお釈迦様の死んだ後56億7千万年後に現われる未来仏で、その間ずっと頬に手をあて、どうしたら人類を救済出来るか思い悩んでいるのです
ところが現代宇宙物理学では、56億年後には太陽系は燃え尽きると言われています
その時、人類はどうなっているでしょうか
そんな先に出現されてもしようがないのではないでしょうか
布袋さんは、「泣いて暮すも一生、笑って暮すも一生、同じ暮すなら笑って暮せ(笑門来福)」といってくれます
事実、我国に仏教伝来した当初(飛鳥奈良時代)弥勒菩薩は沢山作られましたが、平安時代(正確には空海の渡唐)以降は如意輪観音がそれに代わりました