2026年8月22日
西瀬 英行(にしせ ひでゆき)先生略歴
昭和4年和歌山で生まれ 京都美術大学彫塑科にて辻普堂先生の指導を受ける
又、奈良彫塑家吉川政治氏(室生寺山門の仁王制作)に師事し仏像修理を学ぶ
大阪教育大学美術部彫塑科の教授として教育、美術の発展に貢献同大学名誉教授、文化勲章受章
梶井基次郎文学碑(1971年)
石、ブロンズ・伊豆湯ヶ島温泉
私は西瀬先生に連れていただき掃除を手伝いました
西瀬先生作品
碑文は梶井が川端康成に宛てた手紙を基にしています
山の便りお知らせいたします 桜は八重がまだ咲き残ってゐます
つつぢが火がついたやうに咲いてきました
石楠花は浄蓮の瀧の方で満開の一株を見ましたが大抵はまだ蕾の紅もさしてゐない位です
げんげん畑は掘りかへされて苗代田になりました もう燕が来てその上を飛んでゐます
伊豆湯ヶ島温泉 湯川屋内 梶井基次郎
「少女」(1991)」ブロンズ
那須山荘にて
小説家宇野千代女史と「「宇野地蔵」(1971)
西瀬先生と私
西瀬先生の大学退官後 私は月1回先生の自宅へ伺い指導を受けました
約20年位通い色々と教えて頂きました 先生が鬼籍に入られるまで
又色々な所へ出かけました
伊豆湯ケ島温泉、八尾の風の盆、穂高、白馬、糸魚川等楽しい思い出を頂きました
破損した古い仏像、台座,光背を預かりました
今回これを修復しました いずれ私の元々の檀家(今は神道)光傳寺に奉納する予定です
この阿弥陀如来像は江戸時代の作と思われます
像は手は無く 光背は上部が欠け
台座は2体分を使って補いました
光背の上部の欠けを補い
御堂を付け彩色しました
表面に付いた黒いススは
アマニ油をつけコスリ取りました
像は螺髪が欠け 皮膚の表面の金泥は
無く黒い漆が出ていました
手は有りませんでした
欠けた部分を補い蜜蝋をかけ
所処金泥をぬりコントラスを
付けると優美になりました